DUCATI MHR のクラッチの油圧化したら軽くなるのか?
「どんだけ~?」
KAWA335は、カワサキ純正のクラッチレリーズ33.5㎜を使用しているので、取付プレートは随分と改良されて完成度は高くなったとは言え、軽さ自体は作り始めたときから変わっていないはずだろう。ノーマルと比べりゃ随分と軽くなって、一日中走り回ってもクラッチレバーを握るのが嫌になることはない。反対にアクセルの重さが気になるほどだが・・・・
しかしながら、どんだけノーマルの機械式ワイヤークラッチと比べて軽くなったのかと聞かれた時に、「どんだけ~」って残念ながら答えられない。
見える化、数値化するべく、デジタル秤を購入してみた。
精度的には、高額な物よりは落ちるだろうが、比べる基準としては十分活躍してくれそうだ。
ネットでクラッチレバーの重さを計る記事を参考にして、レバーに掛けるフックを作ってみました。
手で引っ張る方法だと一定しないので、ケースに入れてグリップに添えます。
早速、我が愛車のMHRを計測してみると、、
結果は、2.57Kg
支点から約14㎝のところで計測
何度か計測を繰り返してみた結果
2.685Kg、2.520Kg、2.65Kg・・・・
平均すると、2.6Kgくらいでしょうか
(マスターは、ブレンボ13㎜を使用しています。)
マスターを12㎜にすれば、もっと軽くなりましたが
作動ストロークがギリギリでした。
我が家の出番の少ないNinja250Rを計測
ワイヤー式ニンジャ250は、2.78Kgでした。
KAWA335の油圧クラッチと同じくらいの数値を計測
他のバイクのクラッチってどの位なのか?
ネットの記事を拾ってみました。
ハーレー FXDC ノーマル 8.1Kg
ハーレー 電動アシストクラッチ VAL‐215D 3.9Kg
GPZ900R ノーマル 33.5㎜ 7.45Kg
GPZ900R ZZR1400用に交換 35.5㎜ 5.73Kg
Ninja1000 ノーマル 9Kg
Ninja1000 スリッパークラッチ 6.7Kg
BMW 車種不明 6.3Kg
DT200WR 6.7Kg
ハーレー スポスタ 6.7Kg
ハーレー スポスタ ベアリング入りレバー 5.2Kg
モンキー125 3Kg
KTM モトクロ 7.3Kg(但しレバーが短い)
KTM 50%軽くなるレバー 3.11Kg(レバーが短い)
(MID MOUNTAIN ENGINIEERING)
などなど・・・・
あくまでもネット拾いなので、条件や計測容量が違うので参考程度に
YAMAHA ZIPPY 計測!
赤子の手でもいける!
驚異の1.2Kg!ww
MHR DM860 ノーマルを計測!
どんなに比べても、他のバイクは参考にしかならないので
ワイヤークラッチにして計測しました。
(取付ハンドルはダーミーで実施)
DUCATI MHR ノーマルクラッチの場合
5.655Kg
計測位置は、支点から約14㎝
久しぶりに、取り付けたら、組み立て間違っているのかって!
ヤバ!重~い!
KAWA335油圧が 約2.6Kg、ノーマル機械式が、約5.6Kg
2.6Kg / 5.6Kg = 46.4 %
ノーマルから約55%減!
ざっくり、半分くらい軽くなっているってことがわかりました。
普段の実用から考えると
支点から約14㎝の位置を計測しているので力の入れ具合としては
もっと内側になるはずなので、再度グリップの中央付近を計測
レバーの塗装が擦れているところが力点だろう
当然支点に近づくので6.34Kgと更に重くなっていた
KAWA335の油圧に取り換えて計測
2.6Kgから3.23Kgとなった
レバーの握る位置で随分と変わるのがわかる。
実用域の計測値
KAWA335油圧が 3.23Kg、ノーマル機械式が、約6.34Kg
3.23Kg / 6.34Kg = 50.9 %
実用域でも約50%減といってもいいだろう
結 論
あくまでも個人の見解なのでツッコまないようにね
KTMで使用されていた 50%軽くなるレバー 3.11Kg
短いレバーで人差し指のみのワンフィンガー
MID MOUNTAIN ENGINIEERINGには、かなわないけど
私自身の使用状況では、ツーフィンガーで操作できています。
今回の計測値は、クラッチスプリングを押す力だけです。
私のこれまでの経験から
ノーマルクラッチは、ワイヤーを引く摩擦抵抗が加わってくるので
使用するクラッチワイヤー、その手入れ法・取り回しによって違いが出ました。
更に、クラッチレバーの形状によっても変わってきました。
抵抗は、ゼロにはできないので、軽さの面では油圧に軍配が上がるだろうと思います。
最後に、ワイヤーにはその良さもあるし、切れても予備と交換すれば復活する。
油圧は、メンテを怠れば、出先のトラブルは痛い
当初、不安解消にワイヤー用のクラッチレバーとクラッチアームを
携行していたが、今は携行していない。
ちょっと前まではノーマルに拘っていましたが、、
バイクは、乗ってナンボ
遠くへ、そして長く乗るために必要なことが大事なんだって
年取ったなァ・・・・
つづく・・・
乗るのも楽しいけど、いじるのも楽しいね♪