[実証]油圧クラッチに変えてロングツーリングOK!50%減
ライダーの皆さん、クラッチが重くてロングツーリングの帰り道に苦労をした経験はありませんか?
私も30年以上も前の話になりますが、現在も乗っているベベルのMHRを手に入れた当時は、仲間とのツーリング中に、クラッチの重さに負けて左手の握力が限界になることがしましば有りました。
楽しいはずの峠道、ワインディングロードが、ディスロードに変貌してしまう重いクラッチでした。当時は、外車だから、ドカだから仕方ないと諦め、慣れと握力強化で乗り越えてきました。
ー 目 次 ー
重いクラッチを軽くしたい
そもそも何でクラッチが重いのか?(原因)
重いクラッチを軽くするには?(対策)
ベベルMHRの機械式を油圧クラッチに換装する
油圧クラッチの構成品
油圧クラッチの効果(実証)
(機械VS油圧)
あとがき
まとめ
重いクラッチを軽くしたい!
そもそも何でクラッチが重いのか?(原因)
クラッチは動力伝達装置で、エンジンとトランスミッションを繋ぐもので、「切る」「繋ぐ」をしてエンジンの力をトランスミッションに伝える役割を担う。
これを作動させているのがクラッチプレートであり、繋がっている状態はプレートの摩擦を大きくして動力を伝達させて、切っている時は、プレートが離れて摩擦がない状態になる。
クラッチが重いと言うのは、クラッチレバーを切っている状態のことであり、レバーを離している時は、バネの力でクラッチプレートを押しつけている状態なので握力は使わない。
つまり(勝手に結論)、クラッチプレートを押しつけるバネ力が重さの原因であるので、バネの力が軽ければ、クラッチも軽いとういこと。
重いクラッチを軽くするには?(対策)
1)握力をとにかく鍛える
2)クラッチプレートのバネ圧を下げる
3)クラッチの作動機構の変更する
1)握力をとにかく鍛える
バネ力に負けない力を付ければ、バイクも現状のままなので、対策としては頭も使わず一番安くて済むが、私のように老いて来た時は限界、つまり軽いバイクに乗るしかなくなる。
しかし、我がMHRとまだまだ付き合っていきたいので、この対策はボツである。
2)クラッチプレートのバネ圧を下げる
動力伝達機構は、エンジンのパワーに見合った性能であることから、バネ圧を下げるとパワーに負けて、クラッチが滑ってしまうので簡単ではないが、ベベルの強化クラッチプレート用のスプリングに交換したら、総合的なバネレートは上がっても縮み方?が違って軽くなった軽くなった印象があるとういう記事を目にしたことがあるが、摩耗により交換を余儀なくされた場合は仕方がないが、確証もなく高額な投資を決心できない。
また、レースで多くのマシンに採用されているスリーパークラッチでは、プレートの噛み合わせ強いのでその分バネレートを下げることができて、結果的にはクラッチが軽くなる聞いた。
以前、ツーリング先でスリーパークラッチですか?と聞かれたのち、スリーパークラッチって軽くなるって言われて、それって違うんじゃないですかって、言ってしまった自分が恥ずかしい。あの時あったライダーさん私が勉強不足で間違っていました御免なさい。
3)クラッチの作動機構を変更する
重クラッチの対策品が多いってことは、それだけ効果が望める対策である証拠である。
・パワーレバー
我がMHRのノーマルレバーは真っ直ぐで指をかけると遠くて手が広がった状態なので、握り始めに力が入れにくい。そこでクラッチレバーの形状を変更してグリップとの距離を近くして握りやすく力を入れやすくしたのがパワーレバーである。
一時、カワサキ純正を流用して使用、重さは当然変わっていないが、力の入れやすさはノーマルに比べれば大変良かった。
・ワイヤーの摩擦を軽減
視点を変えて、クラッチを作動するときに発生するワイヤーの摩擦を軽減させるものとして、テフロン加工のワイヤーに交換する。
我がMHRのノーマルクラッチワイヤーは、日本車の倍!くらいのワイヤーを使用していてやイヤーグリスがタップリで、これだけでも重いクラッチに貢献していた。
ベベル専門店で販売している物を使用していたが、切れた後にワイヤーだけホムセンで買って自作していた。テフロン加工ではないが、意外にも細いワイヤーは、若干の伸びが作用してダイレクト感が無い分握り始めがソフトになるので感じは良かった。
ワイヤーインジェクターを使用してワイヤー内へグリスアップする。意外と効果が有るけど怠りがちなワイヤーのメインテナンスでした。
・てこの原理で作動させる力を少なくする
クラッチは、てこの原理で作動させているので作動量を増やして力を減らす。
我がMHRなどのベベルで代表的なのは作動アームの延長する手法がある。自分としては見栄えが好きではない。
スーパークラッチという商品を試したことがるが、クラッチレバーとワイヤーの間にセットてこの原理を応用して引く力を軽減するもの、調整範囲が我がMHRと合わず軽くなるけどクラッチが切り切れない状態となるためボツとなった。
・油圧クラッチに換装(本題)
油圧クラッチのバイクのクラッチを軽くするのであれば、クラッチマスターまたは、クラッチレリーズの径を変更することでできるが、ワイヤー式で軽さには限界がある。
我がMHRは、機械式のワイヤーであり換装するには、クラッチ作動システムそのものを用意しなければなないが、軽さを獲得で来る確率は高い。
ベベルMHRの機械式を油圧クラッチへの換装
クラッチマスターは汎用品も多く大丈夫そうだがレリーズは、ベベル用なんて物は無い。ネットを徘徊して思考、自作品、ショップ品など情報を集め準備を進める。
油圧クラッチの構成品
1)クラッチマスター
2)クラッチホース
3)クラッチレリーズ
1)クラッチマスター
ブレンボ13mmを使用した。
当初は、ネット記事を参考にして軽さを追求12mmを準備したが、準備したレリーズとの関係で作動量が足りず完全にクラッチが切れないことで12mmは断念した。
2)クラッチホース
長さ約110cm、最短の取り回しでは90cmでも大丈夫であるが、見栄えと整備性を考慮して決定した。自作したが、構成品を揃えて作る手間を考えると既製品の方が安心のようだ。
3)クラッチレリーズ
カワサキ純正部品を流用、直径は33.5mmである。ヤフオクで多く出品されていて入手しやすく安価であった。また、シールも手軽に新品が手に入る点も良い。
そして、レリーズを取り付けるプレートは、既製品は無いので、自作された諸先輩の記事を参考に作成した。
油圧クラッチ換装の効果(機械VS油圧)
我がMHRは、ロングツーリングに行けるのか?
2)油圧クラッチ ⇨ 約2.6kg
軽減率 2.6kg ÷ 5.6kg = 約46%減
実効値では、重さが半分(50%減)
実効値では、50%となり、更に機械式の場合レバーを引く途中のワイヤーの摩擦が更に加わるので、レバー操作の感触は数字以上に軽く感じると思う。
実際のライディングでの指がレバーにかかる位置はもっと内側になるので実効値としてはもっと重くなってくる。
位置を変えて計測してみました。
機械式が、63.4kg
油圧式が、32.3kg
軽減率は、50.9%
マスター13mm:レリーズ33.5mm
今回、換装した油圧クラッチの構成は、クラッチマスターが13mmのブレンボとクラッチレリーズが33.5mmのカワサキ純正部品を使用した。
マスターが同サイズであってもレバーの形などから重さや感覚的なものは違ってくるだろう。
軽さを求める代償
機械式でも同じ事が言えると思うが、機械式ではレリーズアームを長くすれば引く力は軽くなる。
油圧式クラッチでは、マスターを小径にするか、レリーズを大径にすれば引く力は軽くなるが、ロットの動きは緩慢になって、俗に「キレが悪い状態(レバーを沢山引く必要がある)」
反面、半クラッチが保持しやすくなるので発進はしやすくなる。
当ブログ記事では、構成を変えた結果も載せているので宜しければ見てください。
まとめ
お疲れ様でした!
最後まで読んで頂き大変ありがとうございました。
ベベルで、ロングツーリング、チョイ乗り楽しみましょう!
では、また
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