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初代自作油圧クラッチ

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2019/03/07

パスカルでたすかる?(自作油圧式クラッチ)<素人整備録>DUCATI MHR 

ワイヤー式から油圧式に自作で変更

DUCATI MHR


MHRのクラッチは重い!

これまで色々な策を講じてきた。

・テフロンワイヤーの使用
・ワイヤーにインジェクターでオイル注入
・ワイヤーの取り回し
・クラッチホルダー交換
・握力の強化?(沢山乗る)

これらの対策により、30年以上前にオーナーになった頃より
MHRのクラッチは、非常に軽い!
1日400km以上のロングツーリングにも
耐えてきたけれど、やっぱり峠道が多かったルートだと
家に着く頃には、クラッチの重さがつらい。

これからもMHRでツーリングを楽しむために頑張ってみた!



ベベル用油圧クラッチ

お金がないので自作で油圧クラッチを作ってみよう!

といっても、ネットで拾ったモノを私なりに解釈して作ったとはいえアイデアをコピーとも言えるモノであります。
参考させてもらった某ショップさんやベベルオーナーさん
あくまでも、自分だけで満足するモノなのでお許し下さい。

☆ 要 件(外せないところ)

 ・ワイヤー式より軽い(当たり前)

 ・安く(お小遣いの範囲)

 ・外観を変えない(何となくノーマル)

 ・失敗したら戻せる(ツーリング先でも戻せる)



☆ 軽い油圧クラッチを作れ

 油圧クラッチの軽さを大きく左右するのが、左手で握るクラッチレバーで作動するマスターシリンダーとクラッチ板を作動させるレリーズの大きさ(直径)の対比によって決まる。
 現行のドカティは、ラジアル式マスターシリンダーが主力となって、マスターシリンダーの径も大きくなっている。ラジアルマスターは高額で、お小遣いの範囲を大きく超えてしまうので除外して考えることにした。
 ノーマルのドカティ横置きのマスターシリンダーでは、
 マスターシリンダーが12~13mmに対して、レリーズは26mmのようだ。
 この組合せでも十分に、ワイヤー式より軽くなると思う。

パスカルの原理でクラッチの重さが変わる。

 パスカルの原理とは、グルって見ると、パスカルって人が流体静力学の基本原則だそうで非常に難しい。「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積あたりの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える。」(ウィキペディアを参考)
 応用例を参考にすると、ピストンにかかる力の大きさは面積に比例する。二つのピストンの面積比を2:1大きいピストンは小さいピストンの2倍の力で等しくなる。
 つまり、クラッチレリーズの径が2で、クラッチマスターの径が1とすれば、クラッチを握る力の2倍の力でレリーズを動かすこととなる。
 還暦にして、やっとパスカルの原理を少し理解できた。



DUCATIの場合

 ・マスターシリンダー 直径12mm
   面積は、6×6×3.14=113.04mm2
 ・レリーズ 直径26mm
   面積は、13×13×3.14=530.66mm2
 ・超高価なレリーズ 直径30mm
   面積は、15×15×3.14=706.50mm2
  になる。(違っていたら、算数を誰か教えて下さい。)

 パスカルの原理は、まだよく解っていないけど・・・
  ・ノーマル113.04:530.66=1:4.6944・・・
  ・高いヤツ113.04:706.50=1:6.25

KAWASAKIの場合

  ・マスターシリンダー 直径14mm
   面積は、7×7×3.14=153.86mm2
  ・レリーズ 直径33.5mm
   面積は、16.75×16.75×3.14=880.96625mm2
  になる。(違っていたら、算数を誰か教えて下さい。)

 パスカルの原理は、まだまだよく解っていないけど・・・
  153.86:880.96625=1:5.72576・・・

軽さを求めるとリスクがある。

 折角作るなら軽い奴を求める。
 小さいマスターに大きなレリーズが最強なわけであるが。
 クラッチの軽さの見返りが、切れの悪さにつながる。
 ネットのベベル先輩を参考にすると、12mmのマスターでKawasakiの33.5mmでも行けてる。という記事を読んで、この組み合わせを追及してみる。

パスカルの原理最強の組合せ?

・ブレンボのマスター  直径12mm
  面積は、6×6×3.14=113.04mm2
・カワサキ純正レリーズ 直径33.5mm
  面積は、16.75×16.75×3.14=880.96625mm2
・最強の組合せ
  113.04:880.96625=1:7.7934

使用するクラッチマスターはブレンボを手に入れる。

 高額ではあったが。私のため?ヤフオク出品されていた。(落札)
 

 DUCATI ST2 憧れのタンク別タイプ、マスターシリンダーは、希望の12mm
 おまけに、ノーマルのクラッチレリーズも手に入れることができた。
 Kawasakiのレリーズと組み合わせが悪かったら、この26mmを使用するのも悪くないかもしれない。

クラッチレリーズは、カワサキの純正部品

 ヤフオクには、沢山のカワサキの純正レリーズが出品されている。
 値段は、1,000円からとお手ごろだが、どこも送料が半端ない!
 北海道は、日本じゃないのか?最悪は、離島扱い!
 やっと見つけた、送料込みで1,000円以下

オイルシールの交換と、バンジョーボルトが無いので札幌のバイク屋さんで取り寄せした。ネット通販でも手に入るが、送料を惜しんだ割には、往復60km以上のガソリン代と掛かった時間を考えると、なんだかなーと。


 ・オイルシール   92049-1165 ¥720
 ・バンジョーボルト 92153-0627 ¥170
 ・ワッシャー    49091-0001   ¥160(2枚)



追記・雑感
作業進行と、ブログ掲載が旨くリンクできていません。
忘備録として、この後もつづきます。

 ZEN


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