DUCATI MHR 900
バルブステムシール交換
忘備録
白煙に対する処置
走行8万キロを超えて、クラッチプレートを交換して
元気になったMHRだったが、、、
アイドリング時に前シリンダーのマフラーから白煙が混じる
これまでも、無かったわけではなかったが
エンジンの調子がいいだけに気になる
一時はプロショップにお任せと考えていたが
MHRをショップに預けるのは実のところ金額もあったが
これまでのトラブルを適当に凌いできた経歴を見られるようで
気が引けているところだった。
オーナーズクラブのベベル重鎮にアドバイスを頂いたところ
バルブステムシールが原因ではとのことで
EX側であれば、ヘッドを外さなくても交換できるとのことであったので
重い腰を上げた。
ステムバルブシール
交換するとなれば、まずはパーツの調達となる
コーピーのパーツリストから探す
オクで手に入れたパーツリストであるが費用対効果は高い
が、年代の違いなのか少しづつ違う所がある
同時に手に入れたサービスマニュアルコピーも
役立っているが、余りにも解説文が少ないので
これだけの内容で全バラ整備ができる!?
凄いちゃ〜凄いW
私のパーツリストでは、EX側のステムシールが載っていませんでした
ネット検索、関連投稿記事と専門ショップの画像を頼りに
ダメ元で注文して、結果はOK!
76410091A
(旧 060392150)
76410131A
IN側、EX側、どちらも純正パーツでディーラーで購入できました。
1台分で3,300円とお店までの交通費
注文してから12日で店舗に到着
ネットでも注文していますが今だに2w経過しても発送されず
今後は、ディラーに直接注文が早くて安くて良いです。
バルブステムシールEX側の交換
クラッチプレートの時もそうでしたがネット情報と
オーナーさんからのアドバイスを頂き
パーツが届くまで頭の中で作業を想定
作業位置が低いので出来るだけと前後スタンド
結果は、対して変わらずやりにくい
カバーのボルトを緩めたらもうやるしかない
たぶん、新車から一度も緩めたことないボルトを緩める
固着もなくスンナリと緩んだ
カバーを外して見るとオイルの中に異物?
まだ、ボルト4本しか外していないのにワッシャーが出て来た?
後の外すロッカーアームのシムと同じ物だった
オープンのアームには、シムが入っていたので他のアームの物か
はたまた、当時積立時に、落としてしまったシムなのか
トラブルの原因にならなかったのが幸いか
初めて見るデスモ
実物を見るのも触るのも初めて
ロッカーアームだ〜
カムホルダーを外す
4本のボルトを外した、これも固着なし
カム軸とベアリングが結合されている
プラハンで軽く叩くとスンナリ
ロッカーアームを外すにはシャフトを抜かなければならない
オープンのアームを取れば良いので左下のシャフトを抜く
その場しのぎのSST登場!
若い頃に金型屋にいたのでノックピン抜きが
(スライドハンマー)
職場では普通にあったが、車庫には無い
ネジ穴サイズの確認で、とりあえず合いそうなネジを入れて見る
せめてスライドハンマーが有ればなぁと、、、
なんとなく、シャフトを避ける穴のワッシャを噛ませて
ねじ込むと、すんなり動く気配
確認すると抜けていた
ワッシャとスパナを重ねて抜くを繰り返し
しのばしのぎのSSTで抜くことが出来た
ロッカーアームの両端にはシムが入っていた
クローズアームが確認
これを押し下げればバルブがフリーになる
キックをしてカムをオープンの位置へ移動
バネと格闘してやっと外せた
この小さい部品が、取り付けづらいし無くなりやすい
何度も行方不明になって探しまくり!
まだ、部品は出るようですが、、、
やっと、ステムシールが外せます
40年以上オイルに浸かって劣化
外流祭にバラバラになってしまった
因みに、900SS(ベベルじゃ無い方)と共通
なんとなく計測、クローズ側のシム
なんとなく計測、オープン側のシム
その場しのぎのSST登場Part2
外す時は、力ずくでアームを押してやったが
組み付けは、片手では出来ないので、自作SST登場!
経費0円(針金ハンガー)
とは、言っても
この部品が、小さくて、しかも下向きなので
止まってくれないので片手で押さえて
もう、汗だく><
なんとなく、ギャップを測定
0.14でたぶん許容範囲
調整となると、シム交換が必要で
手に入りにくいし、高価なので許容範囲
ガスケットが残念ながら亀裂
純正品が出るようですが、今回は液ガスで組み付けた
テストラン!
分解して元に戻したので大丈夫なはず?
いつものようにエンジンはスンナリ始動
しかしながら、なんかパワフル!?
エンジンオイルが噛んで無いからか?
これで、しばらく様子を見ます。
部品代、EXステムシール1個 495円
嬉しくて、ネギみそチャーシュー 1,100円を頂きました。
まとめ
EX側 76410131A 485円
IN側 76410091A 1,155円
SSTは、廃材利用 0円
(次やる時まで、強化版を要作成)
今回は、EX側だったので、バルブがシリンダー側に落ちないので
ヘッドを外さず出来たが、IN側は、バルブが落ちないように支えながら
交換となるが、シール交換の際にバルブを押し下げるのでリスクが高い
前シリンダーなら、ヘッドを外すのにエンジンを傾ける
(エンジンマウントを抜いて)
必要がないので、ヘッドを外したほうが速いとのこと
今回交換した、EX側のシールは、構造上常にオイルに浸かっている状況で
シール劣化によるオイル下がりが多い場所で有るとのこと
しかしながら、ピストンの吸気時の負圧を受けるIN側の方が
オイル下がりの原因いなりやすいとも言われている(ネット情報)
テストラン途中にマフラーの排気口は、若干の油分が見られたので
EX側が完治していると考えればIN側を交換する方向となる
プロショップの白煙状況からのオイル上がり疑いについて
仮に、シリンダーに問題があるとの判断材料として
コンプレッションをテストしてみた
暖機運転後に1回目を測定
2回目は、シリンダーにEオイルを注入して実施したが測定値に変化なし
ピストン関連は問題がないでいいってことにしたい。
前シリンダー測定値
後シリンダー測定値
使用したのは、ストレートのコンプレッションテスター
先に、年代物のテスターを手に入れたが
どうしても、前シリンダーの測定が一人ではできなかったので購入
SSTと一緒だが、これをこの後いつ使うことになることか、、、
自己満足の工具が増えていく
それにしても、低い姿勢での作業で、膝をつきながらで痛い
そして指先、腰、肩、老眼・・・・
では、また