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初代自作油圧クラッチ

油圧クラッチ化へとりあえず完了<素人整備録>DUCATI MHR

ワイヤーから油圧へ換装できました! これで快適なロングツーリングができるはず。 DUCATI MHR 900 油圧クラッチ化の決算報告 2月のバイクオフシーズン中のこと、ネットを徘徊中に見つけたベベルの油圧クラッチ化の記事をきっかけに始まった、冬眠中だったMHR...

2025/11/29

DUCATI MHR オーバーサイズ・ロード 其の5(組み立て終了)

 

DUCATI MHR 900

VeeTwo high comp 88

ヘッドの組み立て

ヘッドは、シーズン前のステムシールを交換、その時にバルブの摺り合わせなど
やったので、ちゃちゃっとカーボンを取って終わるつもりだった
(だから画像もない)

バルブが閉じていない!

オープン側のクリアランスがマイナスでバルブを抑えて閉じれない状態

おまけにカムの動きも抵抗あって力を入れないと回らない
クローズ側のクリアランスもマイナスの模様


サービスマニュアル規定値

オープン側のクリアランス

IN 0.08mm
EX 0.12mm

クローズ側のクリアランス

ゼロがベストであるが手で回転させ回らなければならない(超微妙な表現)

実測一番ひどかったのが

Oバンクのオープン側INクリアランスー0.08mm?
(シム調整は約0.16mmだったので逆算から)

他のオープン側は、ゼロはなかったものの規定値以下だった。

考えられる原因(オープン側)

バルブシート摩耗の沈み込みによってロッカーアーム側への突出しだと認識
それならばと今回はしっかりとバルブのすり合わせをやってから
前回やらなかったシム調整をすることにした。




今回作りなをしたSSTでオープンロッカーアームを押し下げる
取りずらく落としやすいハーフリングを磁石で引き取る。



バルブの摺り合わせが終わったら、スローズ側のシムを取り付ける
オープン側のロッカーアームを取り付けなければ
どのカムも当たっていないはずなので抵抗なく回る。
カムが回りづらかったがOバンクは、シム調整はしていないのに
スムーズに回る様になっていた?
ハーフリングの収まりが悪くシムの高さがプラスになってしまっていたのが原因か。
それぞれのカムは、0.03mmのゲージは入らなかったし
カムの接触抵抗は感じられなかったので大丈夫とした。


続いて、オープン側のシム調整

現状は、大なり小なりシムが厚いので薄いシムが必要
プラスにするのであれば、絶対的に別のシムを買わなければならないが
マイナスにするなら、削れば合わせられるとオイルストーンで調整


シムの厚さは、マイクロメーターが無いと測れない
現状の厚さを基準にして調整するので、中古でたりるのでフリマで入手
OバンクのINのシムだけ2.44mmで他は全部2.75mm

オイルストーンもこのために購入した。
当初細かい方#400で恐る恐るやる往復回数を数えながら削るが、
一向に減る気配がないので淡い方#220で削るとようやく減り出した。


100往復しては、シムの方向を90°変えて100往復
そのうち手が痙攣してきて数えるのも面倒になったけど
全部規定値に揃えた、我ながら良くがんばった。

この後、ヘッドをシリンダーに取り付け
トルク4kgで締め付けたのちにクランキングをして
再度、各バルブクリアランス(オープン側のみ)を確認
左右のカバーを取り付けてエンジンを定位置にして終了した。



エンジンの組み立てはこれで一段落しました。

後は始動するだけとなりました。

素人整備も遂に?

エンジン本体まで手を出す様になったは

バイクで繋がる皆様の協力とアドバイスによるものと感謝いたします。


今回のmhrの一連の整備に関して

後ほど整理して記事にします。

では、また













DUCATI MHR オーバーサイズ・ロード 其の4(シリンダー取り付け)

DUCATI MHR 900

VeeTwo high comp 88


シリンダー・ベースガスケット取付

型だけ取って切りだすつもりだったが、ちぎれてしまった。
Fシリンダー 075517020  Rシリンダー  075517010

ネットサイトで純正品があったので注文すると廃番の連絡


使用するリプロ品は、F・R各¥880(税込)で厚みは0.4mm
ベースガスケットの厚みは、圧縮比に直接影響すると思うが
剥がしたガスケットの厚みは、0.3mm
プラス0.1mmで少しだけハイコンプ解消?



Oバンクシリンダー
ピストンが上死点にないのでピストンピンが入れづらいかと思ったが問題なし


Vバンクシリンダー
反対に上死点にあるピストンの方がシリンダの重みを支えながらなので
ちょっとやりずらかった








外してあった片側のみクリップは交換
ノーマルピストンのクリップは硬くて入れるのが大変だったが
VeeTwoは、比べて柔らかいのでラジペンですんなり取付られた




クランクが回るのを注意してシリンダーを下げた。



続いて、ヘッドを取り付ければ組み立て終了だ。

つづく

2025/11/23

DUCATI MHR オーバーサイズ・ロード 其の3(ピストンリング)

DUCATI MHR 900

VeeTwo high comp 88



シリンダーボーリング

週明けに、ボーリング終了の連絡あり!
こんなに早くやってもらったのに受け取りに行く時間が取れない。
週末の仕事帰りにやっと受け取ることができた。
(札幌は遠い)

気になっていた真円誤差は、最大値2/100とのことでした。
(マニュアルでは、限界5/100?)

2個シリンダー切削2mm ¥22,000(税込)


残りのライナーをノギス計測、全周囲2mm
計算上ではノーマルの86mmでライナーの厚みは3mmなので
直径88mmにしたので削ったのは1mmだから残りは2mmか





ピストンリングの合口

あくまでも、VeeTwo88の保証なしのおまけリング
合口の隙間が規定外なら使用できない。
(買うとなったら約3万円の出費)

ボーリングしたシリンダーにリングを入れて合口を測る。
油気のないシリンダーに押し込むと反発力があってヒヤヒヤした。
リングを同一の位置にするために
ピストンピンを取り付けたピストンでリングを挿入


全てのリングが規定範囲


オイルリングがトップリングに比べて大きかったのでチョッとビビったが
サービスマニュアルによると使用限界が1mmだったのでほっとした。

1st・2ndリング 0.34mm

oilリング 0.7mm






ピストンリングの取付

リングが使えると確認して、次の難関はリングの取り付け
折れたら、心も財布も痛い



各リングの取り付け順

①オイルリングのエキスパンダー

裏表は無いようだ
ワイヤーが通っているので接合部が重なることがない構造



②オイルリングの下部リング、③オイルシングの上部リング

エキスパンダーは、リングで内側に抑えこむための段差がある
だから、エキスパンダーは一番最初にセットしなければならない。
(試しにやったがだめだった)




④セカンドリング、⑤トップリング

(マークを上にする)


ひねりながらセット、ここで折れたらおしまいなので
ピストンリングを開いてセットする工具を買おうか迷ったが
ピストンの径まで広げる方が負担が大きいように感じて
ピストンリングコンプレッサーだけを買った。

ノーマルのピストンで予行練習




ノーマルのリングより広がりが大きいのか、意外と抵抗もなくすんなり


無事にリングを取り付けることができた。
ピストンピンのサークリップを片方取り付けて準備完了


念には念を入れて最終確認
リングのマークを確認





難関!?シリンダーとピストンの合体

多くの先輩方を参考に、先にシリンダーにピストンをセットしてから
コンロッドとピストンを連結する方法




ピストンの挿入


各リングの合口をあわせる

マニュアルでは、120°でとある。
ノーマルのオイルリングは、一体型であるので合口が3つでちょうど良い


この一体タイプではない、分割タイプだと合口が5つもあって配置に悩む
ネット情報を繋ぎ合わせた結論が、エキスパンダーを基準とする配置にした。
ネット情報では横水平ピストンは、下側(mhrはEX側)にオイルが溜まるので
オイルリングは、その反対の上側になる様にした方がいいそうな。を真似てみた。
が、4stは、シリンダーの上下でリングは回っちゃうから関係なくなる説もあるけど。



オイルをたっぷり塗って
ピストンリングコンプレッサーにセット


上たら叩いて隙間がないよう密着


ピストンをハンマーの柄でこづくと下にスライド
抵抗感(違和感)を感じるまもなく入った。


どのくらいの抵抗感が良いか判らないが、ピストンを動き出しは渋い
上から下からオイルを漬けて上下運動させてピンが入る位置まで下げた。

やっとこれでシリンダーに取り付ける準備ができた。

ピストンリングコンプレサーを準備してよかった!

使うのは、これで最初で最後かもしれないけどコスパは最高!




山場は超えたが、今更、、、



88mmのピストンは、ミレも同径なので確認をした方がいいとアドバイスを頂いていたのを、ボーリングが終わってもう後戻りできないのに確認してみた。

ピストンピンの穴を合わせてみたところぴったりでした。(21.5mm)


つづく・・・・・









2025/11/09

DUCATI MHR オーバーサイズ・ロード 其の2(シリンダー外し)


 DUCATI MHR 900

VeeTwo high comp 88


年内に外して、内燃機屋さんを見つけて出せれば良いかなぁ〜って考えていたら

道内の知人に、内燃機屋さん情報を聞いていた所

いきなり明日持ち込んでも良いよ〜の連絡あり

明日なら同行して頂けると言う事で何が何でも間に合わせたい。

本日、仕事をあがって帰るのは3時予定

先週のうちに、エンジンを下ろせる準備はできているので

日が暮れるのが早いけど、シリンダーだけなら

暗くなるまでには外せるだろう!?


エンジンを下ろす(下げる)

先日調達をしたフロアジャッキを早速



ジャッキを当てがい3本のエンジンマウントボルトを緩める。

ボルトに負荷がかからないところまでジャッキを上げて

前1本と後ろの上部のボルトを抜く(後ろ下側のみ残す)


V側のシリンダーが垂直になるくらいまで下げる。


作業をするのにジャッキだと不安定なので枕木に変更


シリンダーヘッドを固定している各4本のナットを外す

昨年の暮れは緩める時に緊張したが、今は何の躊躇いもない



O側のシリンダー外し




プラハンでショックを与えながら引くとあっさり抜けた

状態を確認したいが、時間がないので後日落ち着いてから




つづいてシリンダーを引き抜く、画像では傷がある様に見える

白煙の根源か?これは、持ち込む前に再確認

O側のダメなところを発見!

作業を終わって、改めて画像をみていると異変に気が付く




セカンドリングが、何処からみてもリングの溝に入っている!?



翌朝に、状態を確認したら折れていました。


V側のシリンダー外し



垂直に引き上げは、意外と力が入らない

プラハンでシュックを与えながら力を入れるが中々離れてくれなかった



シリンダー内は綺麗に見えた


掃除してから3千キロくらい走った


オイルリングの下部が汚れている


良い状態のベースがないので、良いかどうかの判断がつかない





エンジン位置を仮復帰する

暗くなって来て、もう手元が見えなくなって来て手探り状態><

シリンダーなしだがエンジンは、元の状態にしてクラッチカバーのみ仮付

これで、小移動はできる状態なので、車庫の端っこに寄せられる。


クランケースへの遺物侵入を防ぐためウエスで塞ぐ




シリンダーがついていなので、シリンダーを触るだけでクランクが動く

合わせマークの補備としてマスキングキングテープで印をつけた

これで動けを目視できそうだ


翌朝は、暴風雨><

昨日頑張ってやってよかった!

内燃機屋さんに搬入

人生で内燃機屋さんに直接行った事などない!
(同行者がいて心強かった)


O側シリンダー


V側シリンダー



シリンダーとピストンを持って大都会札幌へ出発



ピストンはO・Vの区分はないが、一応O側とV側用と印をつけた。

箱に名前と電話番号を書き、クリアランスは、5/100

でお願いしますとだけで受け取ってくれました。

後でV側のダウエルピンが抜けない状態を伝えるのを忘れてしまったと気づく><
(邪魔にならないかなぁ〜)





シリンダーヘッドを組み付ける妄想





ヘッドを両方とも外しているので確認はケース内のマーキングのみ

V側のピストンは上支点に近い位置にあるので、組み立て時にピストンピンを入れやすいと

想像するが、反面O側は、ピストンはケースに近い位置にあり作業は窮屈でやりにくいだろう。

だから、V側のシリンダー取り付後はヘッドまで組み上げてしまえば

クランクを回したも、V側のベベルのアイ(ポンチ)マークがあるので

O側のピストンを作業のしやすい上支点位置まで動かしても心配がない

O側のヘッドを組み付ける時にV側のアイマークを合わせればいいと妄想中



車庫内に照明





Amazonから今日届いたLED照明

マグネットテープで貼り付くほど軽い

作業等(懐中電灯)だけでやってきたがやっと灯りが
(配線はこれから)


では、また